ROOTS KIRIFT STORY By 美術木箱うらた
About KIRIFT
生活で使いたい
新しい美術木箱の
価値を考える
美術木箱とは、美術品を収める桐箱です。
伝統工芸の町、富山県高岡市。
私たち美術木箱うらたは、この伝統の町から生み出される様々な美術品を収める美術木箱の製造を営んできました。多種多様な美術作品に合わせ様々な技法によって生まれる美術木箱は、収納する作品を守りながら保管することができる重要な役割を果たしています。しかし、現代の生活において日常的に美術木箱にふれる機会は多くはありません。ましてや美術木箱という言葉を知っている人は限られた業種の方たちです。まずは、美術木箱という優れた保存容器があるということを知ってもらいたいと考えています。
日本の環境に良く合う、古来から使われていた桐。
美術木箱の材料である桐は、素材そのものに調湿・抗菌・防腐・防虫効果など多くの優れた要素を持ち、古来より着物のための箪笥や貴重品を入れる金庫など生活に欠かせない素材として重宝されてきました。桐は作品の価値を守り続ける美術木箱においても、長年向き合ってきた木材です。
四季の変化が激しい日本だからこそ、最も桐の性能を発揮することができると思い、今一度桐という素材を見直し、桐の良さを人々に知っていただきたいという思いのもと、KIRIFTが生まれました。
生活で使ってもらえる
美術木箱の可能性。
桐という性能豊かな自然素材をもう一度日本の生活で使ってもらえる存在にしたい。そして高度な職人技術の集合体である美術木箱を日常で使う工芸品にしたい。この2つの強い思いを表現するブランドとして、KIRIFT(KIRI+CRAFT)は活動しています。
Craftsmanship
一品一品に集中し、
手作業で
質を高めます。
ただの板を合わせた箱ではない、美術木箱の製造技術。
一見、普通の桐箱に見えるKIRIFTですが、ものづくりの工程には美術木箱の製造と同様の緻密で繊細な作業ばかりです。1つ1つの工程を大切にし作られるKIRIFTの製品には職人の思いが込められています。
KIRIFTの主な製造工程
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1|国産桐の品質を確認
国産桐の品質をチェックし、製造していく寸法と木目の関係性も重視していきます。
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2|板の厚みを均一に
品質チェックを終えた桐板を、KIRIFT製造のための板の厚みに削り出します。
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3|板を加工
桐箱作りのために板を加工していきます。
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4|削り出す
箱の側面部分を削り出します。蓋が差し込まれる部分までを計算し、削り出しで製造するため確かな強度と桐本来の機能性を損なうことはありません。
その後、削り出した桐は本体部と蓋部に分けてカットします。 -
5|組む
削り出した1枚1枚のパーツに底面など固定しながら組むことで、箱形状となります。
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6|曲面を削り出す
KIRIFTの特徴である優しい曲面形状を、1辺1辺削りながら調整していきます。
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7|形状と密閉度を確認
最終的な形状確認と蓋の密閉度を確認します。蓋はどの向きでも閉められるようになるまで、微調整を繰り返していきます。
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8|仕上げ
KIRIFTは桐本来の素材感を大切にしています。最終仕上げでは、シミ汚れなどを防ぐために天然素材の蜜蝋を塗って仕上げていきます。
Design
主張するのではなく、
空間に溶け込ませる。
空間との調和を重視した
デザイン性。
KIRIFTのデザインは、置かれる空間にいかに調和するかを重視して考えられています。キッチンをはじめ、住まいには居住者のこだわりが詰まっています。そんな空間デザインや使用しているデザイン家電などと違和感なく馴染むように細部のディテールにもこだわり、作られました。
桐の質感を伝える
自然な造形。
箱の側面をあえて曲面に仕上げることで、桐の木目や質感が引き立たせるとともに、人の手にも馴染む優しい存在感を生み出しています。この温かみある桐の塊を大切にし、蓋の開閉部はまるで彫刻刀で彫り込んだような造形で、蓋の開閉のしやすさをサポートしています。